本と映画とぼっち飯

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チャッピー

 

チャッピー  CHAPPIE (字幕版)

公開 2015年
制作 アメリ
時間 120分
監督 ニール・ブロムカンプ
出演 シャールト・コプリー/デーヴ・パテール/シガニー・ウィーバーヒュー・ジャックマン
ストーリー ★★★★☆
SFアクション ★★★★☆
ヒュー・ジャックマンの髪型 ★★★★★

2016年、南アフリカ。ディオン(デヴ・パテル)は、世界初の自身で感じ、考え、成長することができる人工知能搭載ロボットのチャッピーを開発する。しかし、世界でも有数の危険地帯ヨハネスブルクに巣食うストリートギャングにチャッピーと一緒に誘拐されてしまう。起動したばかりで子供のように純粋なチャッピーは、ストリートギャングのメンバーたちと接し、彼らから生き抜くためのスキルを学んでいく。圧倒的スピードでさまざまな知識を吸収していくものの、バッテリー残量が5日分しかなく……。

シネマトゥデイ

現在と地続きの近未来

鬼才ニール・ブロムカンプ監督による3作目のSF作品。
ブロムカンプ監督の作品は、貧困や差別など社会問題をそのままSF世界へ落とし込むので異様なリアリティがある。世界が現実と地続きなんよね。

過去の作品も共通してるがマイノリティの視点から描かれる世界観は、舞台となる南アフリカという国の特異性と相まって、ディストピア感半端ない。

ブロムカンプ作品の主なテーマ

第9地区:難民問題

エリジウム:貧困問題

チャッピー:マイノリティに対する偏見

ね?重たいでしょ?

現実を皮肉ったピノキオ

ストーリーは『リアルガチに翻弄されるピノキオ』って感じ。

ロボットに自我が芽生え、人の成長と同じように世界を学んでいく。

それだけ見れば、ほのぼのヒューマンストーリーだが、この監督がんなもん作るわけない

自我が芽生えたロボットは「チャッピー」と名付けられ、ジュゼッペおじさんならぬ、開発者ディオンのもと……ではなく、どういうわけがギャングのもとでスクスクと育てられる。そしてもう見事なDQN仕様に生まれ変わるのだ。

明らかに頭の弱いチンピラギャングの「ニンジャ」、「ヨーランディ」、「アメリカ」が父、母、叔父のような存在で、チャッピーにギャングのイロハを教え込む。そりゃもう実践的に♪

そして立派に成長したチャッピーは見事、現金輸送車の強奪に成功するのです。(やったね♪チャッピー!)
やってることは、性格はいいんだけど悪い友達にそそのかされて善悪わからずに万引きしちゃった子みたいな感じね。

そのため、チャッピーの本来の業務である警察ロボットの信頼はガタ落ち。チャッピーには破壊指令が下されます。(やりすぎたねチャッピー♪)

破壊の使者は、ロボット警察の競合に敗れ、チャッピー含めロボット警察を妬んでいた開発者ムーア(ヒュー・ジャックマン)が操る暴動鎮圧ロボ「ムース」。(どうみても軍用兵器だね♪武装が過激♪)

ピノキオのラストよろしくクジラのように強大な力で襲い掛かる「ムース」。
生みの父であるディオンを助けて見事生還かと思いきや、まさかのディオン致命傷!(ムース無双で大虐殺!ゴアシーンもあるよ♪)

そしてラストは甘っちょろいハッピーエンドなんざ迎えないよ。ピノキオの方向性からは真逆に捻じれまくる。

---ちょっとネタバレ---

プレステを組み合わせてスーパーコンピューターばりの処理性能を引き出せるって夢があるねw そしてロボットと同じく人の意識(魂?)をコピーしちゃうっていうのがミソ。しかもUSBメモリに収まる…人間の魂の容量って一体

この辺の要素だけで映画一本撮れそうだけど、ラストに効いてくる伏線ね。

徐々に大物の出演も目立ってきた

ちなみにチャッピーの動きのモデルはブロムカンプ監督作品の常連シャールト・コプリー。動きだけの参加w

『第9地区』ではエイリアンに変貌し、『エリジウム』では顔面を吹き飛ばされ、とうとう今作では顔すらでてこない。でもフル出場w

 

前作『エリジウム』では主演にマット・デイモン、敵役のボスにジョディ・フォスターと徐々に大物の起用が目立ち始めたブロムカンプ作品だが、今作も出てるよ♪

野心に燃える開発者ムーアをヒュー・ジャックマンが演じる。
ムーアは開発者という肩書なれど、見た目は完全に軍人で常に銃を携帯してる。そして気に入らないと手が出ちゃうジャイアンのような気質。チャッピーとディオンを公私に渡り追い詰めてくるやんちゃ坊主。

髪型もジャイアンにぴったりなウルフィーカット。DQNの息子みたいですな。

 

ディオンとムーアが勤務する兵器開発企業のボスにシガニー・ウィーバー

大物なので裏でいろいろ策略を巡らす役回りかと思いきや、状況に翻弄される一番かわいそうな人…

言っていることは冷徹だが常識的。暴走する部下を持つと大変ね。

 

ただのSF作品じゃない。その本質は見終わった後にジワリとくる

近未来の造形が魅力でガジェット、ミリタリー好きにはたまらんのだけど、それ以上に世界が持つ病魔をわかりやすく教示してくれるので、単に娯楽として楽しむ以上に、自分ならどうするかを考えさせらる。
とりあえず南ア怖い。

 


映画『チャッピー』予告編

 

 

ブロムカンプ監督のその他の作品

第9地区(2010年)


映画「第9地区」予告編

 

エリジウム(2013年)


映画『エリジウム』第1弾予告編

 

ちなみに最近のブロムカンプ監督の活動は、Oats Studiosというスタジオを立ち上げ、Youtube上に作品を発表してる。

もうブロムカンプ節全開でこちらも注目よ。


ADAM: Episode 2

 

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