本と映画とぼっち飯

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プロテクター

プロテクター 〈日本語吹替収録版〉 [DVD]

公開 1985年
制作 アメリカ/香港
時間 96分
監督 ジェームズ・グリッケンハウス/ジャッキー・チェン
出演 ジャッキー・チェンダニー・アイエロ/サリー・イップ
ストーリー ★★★★★
アクション ★★★★
ジャッキーの苦い思い出 ★★★★★

強盗団との戦いで相棒を失ったばかりのニューヨーク市警の刑事ビリー(ジャッキー・チェン)は、あるファッションショーの警備を担当するが、ショー主宰者の娘ローラ(ソーン・エリス)が何者かに誘拐され、香港へ連れ去られてしまった。

ビリーは新しい相棒ガローニダニー・アイエロ)と共に香港へ派遣されるが、香港の署長は二人に冷淡で協力が得られない。勝手に捜査を進めるビリーたちは、ローラをさらったのが香港マフィアのボス、コウであることを突き止める。

やがてビリーはローラを救出するも、入れ替わりにガローニが敵の手に落ちてしまった。

wikipedia

 

念願のアメリカ進出作品だが… 

プロジェクトAポリス・ストーリーと大ヒットさせ、満を持してのアメリカ進出したジャッキー主演作の第二弾。

だが思いとは裏腹に実はなかなかにきな臭い作品で撮影当初から監督のジェームズ・グリッケンハウスと主演ジャッキーとの創作意図の相違がかなりのもので意見の食い違いが多発
アメリカが舞台のポリスアクションということでダーティーハリーのようなバイオレンス溢れる殺伐とした作風にしたいグリッケンハウス監督と汚い言葉や過激な描写(SEX・ヌードなど)が嫌いなジャッキー。
撮影時から揉めまくりでなんとか完成した作品だったが、なんとジャッキーは仕上がりが不満と制作会社に直談判。結局ジャッキーが監督として修正したアジア圏バージョンを作成するという展開に。しかもそのための費用はすべてジャッキーが負担したとのこと。よっぽど気に入らなかったんだねジャッキー。

というわけで今作はオリジナル(ユニバーサル版)、ジャッキー修正(スパイク版)として2つの作品が存在するというかなりの異色作なのです。

今回観たのはジャッキーが修正したスパイク版。
ジャッキーらしいクンフーアクションはあるが、やはり後付け修正の無理が効いててチグハグ感は拭えない


結局アメリカ版ポリス・ストーリー

序盤の物語の舞台はニューヨーク。荒廃したダウンタウンの様子やバーを襲った強盗のシーンは、監督の望んだダーティーハリーに近いバイオレンスな雰囲気がある。

ちなみにこの時ジャッキーが持っているブルバップ式のショットガンはHS10といって一時期本当に警察に配備されていた銃で映画に登場するのはけっこうレアな。

街中のチェイスシーンや大掛かりな爆破シーンなどアメリカンアクションをちゃんとやっているグリッケンハウス監督。

ややアクロバティックな動きにスローをかけすぎなのは気になるが。

これくらいのアクションならジャッキー作品では通常スピードでスルーするね。

まあ、この時代のジャッキーにシリアスすぎる路線は似合わなかったかもしれない。

今でもだけど銃の撃ち方とか超下手だしw 反動意識しすぎw

ジャッキーの持ち味はスピードと手数の多さなのにアメリカナイズされた格闘はどうもキレが悪い。

ジャッキーのアクションはコマ落とし倍速使ってスピード感を上げるので違和感があるのよね。

この辺はたしかにジャッキーは納得しないかも。


ジャッキーらしい正義が暴走

令嬢の誘拐と共に舞台は香港へ。

そもそもアメリカで誘拐して香港まで連れ帰る労力がすげぇぞ犯罪組織。

犯罪組織は身代金をもらえれば娘を解放し、富豪も金を払う算段をしていたのだが、そこへ強引に割って入るジャッキー

ここらあたりからポリス・ストーリーらしい己の正義が暴走しがちなジャッキーが出てくるよ。

もはや人質の救出よりも悪党をぶっ飛ばすことが優先に

ジャッキーの庭である香港になったおかげで、一気にジャッキー色が強くなる。

アクションは無論ジャッキー組。オリジナルにはいない香港人女優も新たにキャスティングされバイオレンス色がみるみる減っていく。監督涙目。

相棒がシリアスもコメディもこなせるダニー・アイエロであったのが救いか器用にこなしてくれてます。

ハドソン・ホークでもノリの良さがいい感じだったよね。


ジャッキー作品としてはやはり凡作か

かなりテコ入れしてジャッキーらしいアクション作品として組み立て直しているがやはり切り貼りが目立つといえば目立つ

麻薬工場でいきなり裸の女が逃げ惑ったり、スイカが爆発したり。(麻薬の生産シーンをカットしてるため)

クライマックスのビル・ウォレス戦もどうにもキレが悪い。

ビル・ウォレスがジャッキー流のアクションについていけてない感じなのね。

ひょっとしたらスパルタンXベニー・ユキーデ戦になれたかもしれないのに惜しいね。

ただもしジャッキーが監督するとアクションに寄りすぎてオチが弱いってのがジャッキー監督の特徴なんで、ちゃんと脚本があってアメリカ式に段取り良く撮った今作は、まあこれはこれで良しかもしんまい。

ちなみに今DVDを買うとオリジナルのユニバーサル版が入ってるそうなんで見比べるのもいいね。

 


Jackie Chan: The Protector - Trailer

 

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