本と映画とぼっち飯

本と映画とひとり飯をまったり語ります

東京百景:又吉直樹

東京百景 (ヨシモトブックス)

文学的表現に笑いのエッセンスを添えて

芥川賞作家、ピースの又吉直樹氏のエッセイ集。

もはや芸人というより文筆家の印象が強い。

この本は芥川賞受賞作品「火花」が発売される前のもの。

あったりまえだけど芥川賞を受賞する手腕は著者の世界観にぐいぐい心を引き込んでくる。

エッセイ集でこんなに引きこまれたのは始めてかも。

上京した東京での出来事や心象を、土地や場所をテーマに語る。当然いったことない場所なんだけど、なんだろね。この自分の中の「いつかの」「どこか」の記憶が思い出させてしまうのは。

各章が1ページ程度、長くても数ページと非常に短いなか、その独特なキャラクター性と繊細な文章で、笑って泣けてスーッと心に染み入ってくる言葉のセンスは読んでいて気持ちがよい。

久々に何度も読み返したくなる本で、それを見透かされているかのように装丁は持ち歩きを想定したかのようにビニールカバーがしてあり、大きさもハードカバーより小ぶりで鞄にいれていても邪魔にならないサイズ。

どうもまんまと絵図にノセられてるやねw

 

東京百景 (ヨシモトブックス)

東京百景 (ヨシモトブックス)