本と映画とぼっち飯

本と映画とひとり飯をまったり語ります

死亡フラグが立ちました!:七尾与史

死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)

  • ドラマから入って原作を読みたい
  • ジャケ買いで冒険してみたい
  • 荒唐無稽な展開を楽しみたい

“「死神」と呼ばれる殺し屋のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される”。特ダネを追うライター・陣内は、ある組長の死が、実は死神によるものだと聞く。事故として処理された彼の死を追ううちに、陣内は破天荒な天才投資家・本宮や、組長の仇討ちを誓うヤクザとともに、死神の正体に迫っていく。一方で、退官間近の窓際警部と新人刑事もまた、独自に死神を追い始めていた…。第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

Amazon

古本屋の一期一会を大切に

ミニマリストを目指すなら電子書籍が当たり前な昨今、いまだに馴染めず本はもっぱら紙が好き。

しかもほぼ古本屋で買うから作者には1円も入らないという不届き者だったりする\(^o^)/

大型書店で面白そうな作品を物色しては、古本屋やメルカリで探したりしちゃう\(^o^)/

古本屋でたまに出会う表紙や巻末の紹介だけでときめいちゃう瞬間とかも好きなんよ♪

ワゴンセールでの邂逅

出会いは本屋の店先にある100円のワゴンセール

値段の安さと相まってファーストインプレッションでのトキメキがあるのでよく利用する。

今回も完全にタイトルと表紙デザインによるジャケ買い

作者はまったく知らなかったんだけど、巻頭の作者紹介は「第8回『このミステリーがすごい』大賞の隠し玉(編集部推薦)でデビュー」というまるで密かなブームのように期待されてんだかどうだかわからない感じが好感触だったw

ちなみに続編も続々刊行されているし、2019年にドラマ化もされているので時間を無駄にするような作品ではないのでご安心あれ。

死をコントロールする殺し屋

タイトルの死亡フラグって言葉は、登場人物の死を予感させる伏線のこと。
この戦争が終わったら結婚するんだ」「ちょっと外の様子を見てくる」「わしは一人で部屋にこもる」などなど。「あ、こいつ次のシーンで100パー死ぬな」ってやつね。

「死神」と呼ばれる伝説の殺し屋の正体を追うライターとターゲットとなってしまった者を軸とした謎解きというストーリー。

この死神の殺しの手口が神がかり的で、狙われると24時間以内に偶然の事故で亡くなるという殺人であること自体なしにするという凄腕。

映画「ファイナル・ディスティネーション」って知ってる?

登場人物のとったあらゆる行動が最終的に自分自身に致命的な事故を引き起こすという運命からは逃れられないという展開は得も言われぬ怖さがあった。

死神はこの風が吹けば桶屋が儲かる的な連鎖をコントロールするのである。

どうだ怖そうだろう?そして無茶だろう?

ラノベに近い読みやすさ

ファイナル・ディスティネーションは逃れられない運命として描かれていたが、こと人がそれをやろうとすると入念な調査に地道な仕込みと、どんだけ手間かけとんねん!が見えてくるので怖さはない。

どちらかといえばラノベ的な設定に近いので読みやすく軽いタッチ。

事故死に見せかけるのにターゲットにジョーカーのカードを送っちゃうというお茶目っぷりや、ターゲットを暗殺するため、身辺を徹底的に調査し、どのような事態が起きても対応できるように想像できるあらゆる場所に罠をはる。

ドッキリ番組のスタッフのような努力家な殺し屋を頭を想像するともうコメディよ。